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北米バレエ留学についていった話
京都のはずれにある小さなバレエ教室からいきなり4人の生徒がニューヨークとボストンにバレエ留学をすることになり、教室の先生の配偶者である甲斐性なし旦那が生徒達を引率してひと夏を見守ることになったのだが…
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Author:引率の者
妻(元バレリーナ)が拾ってくれなかったら、僕はとうの昔に大西洋で魚のエサになっていただろうな。いまは小さなバレエ教室の隅っこで日々たのしく暮らしています。もう大丈夫。



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暑いもの我慢
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暑くて昨晩はよく眠れなかったかもしれない。この部屋にはエアコンがついていないのだ。京都人なのでまだまだ許容範囲だということにしておこうか。送りが早い日は5時に目覚めて、時間まで共有ルームでEメールの確認や雑用をする。

昨日、日本から残念なお知らせが届いた。とは言っても、不幸な話とかではなくつまらないこと、妻が電化製品を購入したという。しかも高性能炊飯器。僕は炊飯器のほぼ飯を炊くためだけに特化されたその融通の利かなさと、偉そうに日本の狭い台所に鎮座する図々しさが大嫌いだった。どれくらい嫌いかというと、似たように場所をくうだけでろくでもない自動缶開け機やコーヒーメーカー、据え置き型自動泡立器とおなじくらい嫌いなのだ。なので、いままで炊飯器を買うことは無く、いつも炊飯は圧力鍋でおこなっていたし白米なら8割以上の打率でおいしく炊けていたのだ。

いろいろな事情があってのことだとは重々承知だ。そもそも妻は圧力鍋の使い方を知らない。普段は台所をあずかる身でありながら、出国前に調理実習をしなかった僕が悪いのもわかっている。しかしなんで7万円もする高性能なやつなのか。僕が常々言っていた「今でも実家の10年モノの高級炊飯器の炊く飯にはそこらの寿司屋でもかなわない」が悪かったのか?一般向けのお手頃価格のやつならば、悪い妖精なりをとじこめて封印する容器に使えそうなのに、購入したのはよりによってそれはそれは良い仕事をする高級な代物ときた。

怒りにまかせてぷるぷるしながら日本にEメールを送る。「我が安寧たる居住の秩序を乱さんとする者あれば、我帰宅しがたし」どうだ、アメリカ人わからんやろ。俺にもわからん。

その後、今朝になっても日本より返信は無い。あちらの「すまぬ」の一言は昨日のEメールですでに聞き及んでいる。しかしこちらのぷるぷるとて伝えてもよいものではないか。そのようにこちらの出かたを待って試すかのごとき所業は拙の一番嫌うところである。ああ待たしてもらおうぞ、こちらは岩のごとき動かぬ日本男児たるぞ。

日本に写真の定期送信をする。「昨日はソーホーに行ってきました。生徒が帽子を買ってから中華街でフォーをたべました。とてもおいちかったです。」これはあくまで別件だ。あくまでだ。

Kちゃんを送ってから宿に帰ってふたたびEメールをチェックする。返信は無い。何度も受信ボタンをぷちぷちやっている時点で僕の負けだ。ああよいさ、また日本人の負けだ。こういう気持ちのくさった時は、ボクシングにかぎる。先週の金曜日に感触のよかったジムの門を叩き、オーナーらしきお母ちゃんに即時入会手続きをしてもらい、支払いをする。

一通りの練習メニューをこなしていく。このジムのトレーナーの方針は日本で習っていた時のそれとよく似ていたが、アメリカらしくリズムを大切にしているようだ。先ほどの「むしゃくしゃしてやった。いまは反省している。」はどこへやら、調子に乗ってサンドバッグをぺちぺち叩いていたら、スピードボールをやれと言われた。ムーミンのにょろにょろが天井から生えているあのあれだ。日本でお世話になっているジムには設置されておらず、生まれて初めて触るものである。叩いても叩いてもにょろにょろはあさっての方向に跳ね返りぐりぐりまわってしまう。

なにやっている、こうだ、ほら簡単だろ。と見本をみせてもらうのだが、うまく叩きこなすことができない。基本的にリズム感がないんだ俺。だからあんなにやってた音楽もやめてしまうし、そうだ、昔参加していたチンドン屋では一人行列から遅れてしまったっけ。みんなの足をひっぱる僕はだめだめ人間なんだよなぁ。

ちょっとヤバくなってきたので練習を切り上げる。これは今後の課題として挑戦して行くことにしよう。できないのが悪いのではなく、やらないのが悪いのです。はい。

シャワーをして着替えて宿にもどる。部屋を開けようとすると、三日前からのルームメイトが「ちょっと立て込んでいるので。部屋に入るのは待ってはくれないか」と言う。玄関近くでしばらく待っていると、ルームメイトと若い金髪の女が宿を出て行った。部屋に入るとルームメイトのベッドには大量の洗濯物が広がっていて、僕のベッドとは対照的であった。つまり、いつもどおりきちんとベッドメイキングされた僕のベッドであいつらは先程まで何をやっていたのだ?ご一緒させやがれこん畜生め。そういえばさっき他の宿泊客が他の部屋にはエアコンがあるよと言っていた。南米出身のそのルームメイトと京都出身の僕とで、どちらが夜の暑さに耐えて居座れるか勝負しようか。勝った方がしばらくの間、一人部屋をゲットできるのだ。

うだるような暑さで怒る気にもなれない。もういいではないか平和だし愛だし。あれぇ、サングラスが無いな、お父さんからもらったサングラス、ジムに忘れてきたのかな?よく思い出せないや。もういいや暑いしお腹もゆるいし。これがお財布とかパスポート、ましてやKちゃんでなくてよかった。そう思うことにした。

Kちゃんを迎えに行く。今日は洗濯の日だ。一緒にコインランドリーで洗濯待ちをしているといろいろと学校の興味深い話が聞けた。いつも一緒にご飯を食べる仲良しグループで日本人はもう1人だけだということ、その子が枝豆やらおにぎりやらを持ってくるので分けてもらっていること、旅の英会話本をつかってみんなとお話しをしていること、団体さんの日本人のみなさんは、たまにこちらを気にしているみたいだけど、あまり話しかけてはこないこと、今日持って行ったマーブルチョコレートは大人気ですぐになくなってしまったこと、次の日曜日はみんなでシックスフラッグスに行こうかと予定をたてていること。

え、シックスフラッグス?また行くのですか?子供達だけで?僕はもう行きませんよ、おっさんにはもうあんな動物実験みたいな乗り物はこりごりなんですよ。

洗濯の後、デリでスープとパンを食べて解散する。あしたは8時半集合。
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テーマ:バレエ - ジャンル:学問・文化・芸術



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